『アメリカン・アイドル』、面白いッスなあ。何が面白いって、アメリカ人が全力で楽しんでる感じが。
この番組、アメリカでは絶大な人気を誇っているので、番組自体はご存知の方も多いと思われます。アカデミー助演女優賞のジェニファー・ハドソンが出場していた(そして落ちた)ことでも有名ですね。
決勝大会は毎週電話などで優秀者について一般投票を受け付けて、一人ずつ脱落していく壮大な朝ヤンスタイル。その人気たるや、何しろ去年は大統領選よりAIのほうが投票率が高かったほどです。アメリカ国民どんだけ馬鹿なんですか。
で。今、第6シーズンの決勝大会の真っ最中なんですけども、なんとなく見てるだけでも、異様に巧い数人に加え、どうもあまり上手でない人まで残っている印象が強い。日本でFOX見てる人のブログなんかだと「うーんなんでかなー」「好みわかんないなー」とか大変平和な感想を述べられてるのですが、それはあまりにも素直すぎるのではないかと。
アメリカのネット界では、このお化け番組を揺るがすような運動が大変有効に実を結んでいます。それが『Vote for the Worst』です。
これ、要は日本で言うリアル田代砲というか、Vipperさんとかが徒党を組んで愉快に人様のビジネスを妨害してるのと近い運動です。方法は単純。出場者の中で一番下手な人に投票しよう、というだけ。彼らのターゲットになったのが、インド系アメリカ人のサンジャヤ・マラカー。
決勝大会に残っているくらいだから下手ではないのかもしれないけど、これがアメリカのアマでトップ10に入るのかって言われたら疑問ですわな。
今現在アメリカでの本放送ではサンジャヤのその後は一応結果が出ているわけですけど、ネット運動としては大変有効な結果を残したと言っていいでしょう。この運動の結果、サンジャヤはなんとスティーブ・ジョブズや宮本茂ると並んで、米Time誌が選ぶ「世界で最も影響力がある100人」の候補にも選ばれました。しかし世界て。アメリカ人ホントに馬鹿じゃねえの。
こうした運動はもちろん番組側もあまりいい気分ではなかったようで、このサンジャヤと、顔+流出セクシー写真人気(これもネット経由だ)で決勝大会を生き残っていたアントネラの活躍に対し、審査員のポーラ・アブドゥルは視聴者に「この番組は歌番組なんだから、本当に歌の才能のある人に投票して欲しい」とメッセージを投げかけました。いきなりだったので、日本のFOXだけで見てた人は何不機嫌になってんだか訳分からなかったと思います。
ただアメリカと日本のネット界隈がちょっと違うなと思ったのは、先の『Vote for the Worst』の人、顔さらして運動してるんですよ。しかもページ記事では、きちんと他の出場者の活動も紹介しています。この辺、功名心なのか番組愛なのか判断しかねますが、なんだかオープンな感じが文化差を感じるなと。
サンジャヤとAIのその後を知りたい方は、CSのFOX Channel などでどうぞ。